Thursday, July 09, 2009

2009年 世界生活費調査 − 都市ランキング


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7月6日、アメリカのマーサー社が、今年3月に実施した「2009年世界主要都市の生活費調査」によると、「東京」が最も生活費が高い都市という結果になった。

2位は、昨年から9つ順位を上げた「大阪」。
昨年まで、3年連続で1位であった「モスクワ」は3位。

円高で物価が上昇した東京、大阪が貨幣価値の下落した世界の主要都市を抜き去った。

1.東京
2.大阪
3.モスクワ
4.ジュネーブ
5.香港
6.チューリッヒ
7.コペンハーゲン
8.ニューヨーク
9.北京
10.シンガポール

また、昨年まで6年間最下位のパラグアイの「アスンシオン」に代わり、南アメリカの「ヨハネスブルグ」が最も生活費が低い都市。

マーサー社の調査は、基軸通貨を米ドル、ベース都市である「ニューヨーク」の指数を100として、調査対象都市との比較で行っている。

東京のスコアは143.7(昨年127)、ヨハネスブルグは49.6。約3倍もの生活費がかかることになる。

生活費調査は、6大陸143都市において住居費、交通費、食料、衣料、家庭用品、娯楽費用などを含む200品目以上の価格を調査して、それぞれを比較した結果である。

飲料水や食物、空気、交通の安全性などといった項目はきっとないはずだが、環境問題を考える上においても基本となる生活のしやすさというファクターは見逃すことができないだろう。

なお、政情の安定性(Internal Stability)、犯罪(crime)、法秩序(effectiveness of law enforcement)、対外関係(relationship with other countries)の観点から、「身辺の安全」に関するスコアを算出したものは、「世界生活環境調査」として別に報告されている。


「マーサー 2009世界生計費調査−都市ランキング」
http://www.mercer.co.jp/referencecontent.htm?idContent=1351440

「マーサー 2009世界生活環境調査」
http://www.mercer.co.jp:80/summary.htm?siteLanguage=104&idContent=1345225