Saturday, December 03, 2011

COP17、不安な結末・・・



国内では福島原発事故問題の終息も見えない状況ながら、南アメリカのダーバンでは、国連気候変動枠組条約第17回締約国会議(COP17)が、2011年11月28日から12月9日まで開催されています。

京都議定書では、2012年までに、日本は二酸化炭素を含む温室効果ガス排出量の1990年比6%減が課せられています。
ところが、日本の2010年度の排出量は、前年度比4.4%増の11億2000万トン。1990年に比べ、逆に6%増えたとの速報値もあります。

そして、ポスト京都の交渉が足踏みする中、世界の二酸化炭素の排出量は今も増え続けています。

IPCCの第4次報告書では、気温が2度上昇すれば、まず海面水位の上昇が起きます。地球が暖まることにより、海水が熱膨張し、また、氷河や極地の氷が融けだし、海面の水位は年々上昇していきます。海面は、約50cm(最低約15cm、最大約95cm)上昇すると予想されています。

地球上には、約14億km3の水が存在しますが、淡水はその3%しかありません。しかも、その大部分は、極地の氷だと考えられます。

温暖化すると、降雨と蒸発という水サイクルが活発化し、水需給バランスが崩れ、水資源の格差が世界的に拡大する恐れがあります。

今年タイ国を襲った洪水のように、洪水が多発する地域がある一方、渇水や干ばつにみまわれる地域も出てきます。そのため、米の生産量は若干増加する国があるものの、小麦やトウモロコシは、中国やインドなどで、大幅な生産量の低下が予想され、食料不足も心配されています。

私達にできることは、ほんとうに些細な努力でしかありませんが、地球規模で物事を考え、良心に従い行動し、より良い未来になるようにしたいものです。

参考:
http://greeningdurban.com/category/articles/