Friday, December 12, 2014

つつましやかな家「Tiny House」への視点


ブログ「坂上直樹のデザインの深読み」(12月2日)によれば、
『米国発、「極小化する家」にみる豊かさの定義の変化』ーーーがあるとの指摘。

『大量生産・大消費社会への反発として、できるだけ不必要なモノを持たず、必要最低限の生き方をする。地球資源が限界を向かえた21世紀にあって、環境にフィットしたライフスタイルが求められているのだ。』

もちろんそれだけではなく、貧富の二極化の拡大によって、持ちたくても持てない現実もあるだろうが、災害対策の緊急仮説住宅を対象に考えた視点と、必要最低限の住居は確かに似ているように思われた。


『「タイニーハウス」というムーブメントは、リーマン・ショック後のアメリカで、大量生産・大量消費社会に対するカウンターカルチャーとして勃興した住環境に関する新潮流だ。』ともあった。


ブログ「双六二等兵」(2013年7月15日)でも、
「小さい家たち」として、

以前に観たワールド・ニュースか何かの特集に、米国で”Down sizing”の流れが生まれて居る、と云うものが在った。現代米国における拝金主義や、大量生産大量消費へ疑問を抱く心善き人々が、身の丈に合った小さな暮しを求め、各々実践し始めて居るのらしい。』と、20軒の写真とともに紹介されていた。

高知県でもこれから極度の人口の減少が予想されている。
それは、住宅政策の建築平米の法規制のために、大家族で豊かに暮らせなくなった根本問題を解決しようとせず、決められた法律に縛られ、ますます核家族化した原因が招いた結果とも言えよう。

本来なら、祖父母、両親、子供達、孫達が同居して、ゆったり暮らせる環境が望ましいのに、それぞれが自分の個室も持てないような狭い住宅、50年や60年しか保たないような建築設計。はたして、それが私たちの望む心善き持続可能な未来の生活なのだろうか?

(IT委員会)