Sunday, January 15, 2017

オーサグラフ世界地図


2016年度にグッドデザイン賞を受賞した 世界地図図法 [オーサグラフ世界地図] をご紹介します。

一般的には、世界地図といえば「メルカトル図法」で描かれた地図が頭に浮かぶでしょうが、地球儀の球体に比べれば、面積や形の歪みはかなり不自然なものになっています。

そこで、慶応義塾大学政策・メディア研究科とオーサグラフ株式会社が協同開発したのが、オーサグラフ世界地図です。

受賞対象の概要を引用します。

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大きさや形の歪みをおさえた正確な地球の全体像を示す四角い世界地図です。

この地図を眺めればグリーンランドはオーストラリアよりずっと小さいこと,成田空港からブラジルにオリンピックを見に行くときにヒューストンを経由する飛行ルートは理にかなっていること,南極はインド洋,大西洋,太平洋全てに面している唯一の大陸であることなどを理解することができます。

同時に球面世界という行き止まりがない世界観,G20という言葉に表されるような多中心な世界観を描くことができる特徴を持っています。

人類世に突入した複雑な世界の全体像を正確に把握するためにこれまでより正確な世界の描きかた,世界地図をデザインしました。

 ※人類世(Anthropocene):人類が優占する新たな地質年代
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既存の世界地図の欠点を補い、陸地の面積比と形状をほぼ正確に表記し、かつ海を分割することなく矩形の平面に収めた世界地図。

地球の表面積を96等分し、それらの面積比を保ちながら正四面体に変換して作成。
正四面体を展開させた地図はかぎりなくシームレスにつなぐことができ、地図上のどのポイントからも三角形、平行四辺形、長方形等の世界地図を切り取ることができます。

名称は、authalic(面積が等しい)とgraph(図)に由来するそうです。

下記のリンク先(Good Design Award)から、詳細をご覧ください。
https://www.g-mark.org/award/describe/44527

または、オーサグラフ株式会社のサイトより、
http://www.authagraph.com/top/?lang=ja

IT委員会より